PLAYGROUND

『 PLAY MOUNTAIN : 空と海のあいだ 』 2020

ロープ、ネット、金属フレーム  rope, metal flame  450×450×H280cm            施工:株式会社岡部

@ 羽田イノベーションシティ HANEDA INNOVATION CITY /  Artist Village  

 この地はかつて、淡水と海水の混じり合う豊かな海が広がる漁師町であり、その後、干潟を埋め立てて新しく作られた飛行場によって、空とも深い繋がりを持ち始めた。そこで、空と海のどちらにも想いを馳せることができる遊び場を作りたいと考えた。外側は空を見上げるための見晴し台の役目を持たせ、一方で編み目をくぐり抜けて内部に入っていくと、魚になって漁網の中に誘い込まれていくような面白さを味わえる構造にした。

『 asobiba/mimamoriba 』2018

ロープ、金属フレーム  rope, metal flame       270×270×270cm  協賛:株式会社岡部公園施設部

@ 越後妻有里山現代美術館キナーレ(新潟)「2018年の<方丈記私記>/大地の芸術祭  Echigo-Tsumari Art Triennale 2018」

地域の商店街の空き店舗に展開することを前提に、機能を持った空間をまずは4畳半で提案するという企画展。周囲が子育て世代になり、母親たちから、少しでいいからひとりになれる時間がほしいと聞くようになり、地域で子どもを見守る仕組みに繋がるような、少しの間気軽に子どもを預けられる場が作れたらと考えた。また、一方的に子どもを預けるのではなく、見守る側や、遊ぶ側と、いろいろな立場で様々な年代の人たちが気軽に集える場所にすることで、親、子ども双方にとってガス抜きの場になると同時に、普段とは異なる地域コミュニティの人たちと繋がる機会になればと考えている。今回はその中心となる、子どもたちが全身で遊ぶことの出来る遊び場をロープを編んで制作した。雪国のカマクラのような、こどもの秘密基地のような内的空間でありながら、多数の出入り口や窓が外に向かって開いており、全体もロープを編んでネット状に作られているため、内でありながら外に開いており、内からも外からもお互いに透かし見ることが出来るようになっている。